ハイパープレイヤー列伝 第2回
~ハイドラGPポイントトップ はれ氏インタビュー~
前回の関西・GO1氏に引き続いてインタビューを行なうのは、ここ数年で一気に名を上げた関東のプレイヤー・はれ氏だ。
『MBAA ver.A』からメルブラをプレイしはじめて、「闘劇’10」ではベスト8まで勝ち残る成績を残し、2月の「ハイドラGP 冬祭り2011」優勝、
現在ではハイドラGPのポイントトップを保持している(2011年7月現在)。
二年ほどで、あっという間にトップクラスのプレイヤーと肩を並べるまで実力をあげたプレイヤーのルーツと、
ハイドラGPへかける秘めたる思いに迫ってみたぞ。
メルブラとの出会い
DF3:はれさんは「闘劇’10」のチーム名である超新星に相応しい感じで、一気に活躍が目立つようになってきましたが、
やりこんだのはこのゲームが初めてなんですか。
はれ :いや、元々はカプコンのゲームばかりやってましたね。『カプエス』とか『ストIII3rd』をメインで。
あとは『ギルティ』もちょこちょことやってました。
DF3:そのあたりのゲームはやり込んでいたんですか。
はれ :千葉近辺の身内だけでずっとやり続けていて、『ストIII 3rd』は闘劇予選にも参加してみたりしましたね。
二回戦負けでしたが(笑)
はれ :結局上位陣が強すぎて追いつけない『ストIII 3rd』には折れて、音ゲーとかやっていたんですけど、
そのつながりの友達からメルブラを勧められたんです。
DF3:メルブラの第一印象はどうでしたか?
はれ :攻撃ボタン少な! って。
DF3:たしかに、攻撃はABCの三つですからね。
はれ :まあちょっとやったらレバー入れ攻撃含めて結構動きが多かったので、不自由さは感じなかったです。
あとはコンボが見ててカッコイイし、ちょっと面白そうだなって。
さつきを使い始めた理由
はれ :最初はやってたゲームに似てるキャラを探しました。フルムーンリーズはギルティのスレイヤー、フルムーン七夜は
ストIII 3rdのヤンっぽいなって(笑)。でもどちらのキャラもイマイチ合わなくて、他のキャラを探してる時に
コンボが難しいけど見た目が派手でダメージの大きい「さつき」を進められたんです。
DF3:難しいコンボとか得意なんですか?
はれ :『ストIII 3rd』のテクニックの“超移動虎撲”とか“立ちギガス”あたりの入力難度の高いものが好きで
一通りできるくらいですね。入力が難しいコンボとか安定しないって言われるコンボが好きなんです。
それでさつきのコンボ、通称:成仏コンにも興味がわいた感じです。
DF3:それでさつきを使いはじめたんですね。
はれ :そうですね。実戦でコンボが安定し始めてからは、このキャラが更に楽しくなりましたね。
やり込むようになったきっかけ
DF3:メルブラをやり込むようになったきっかけは?
はれ :誘ってくれた友達がやらなくなってしまったんですけど、せっかくコンボ覚えたしまだやりたいなーって。
それで自分で流行っている場所とかを動画やmixiなどで探して、最初は大久保のアルファステーションで
やっていた対戦会に単身で乗り込みました。
DF3:ひとりで!? それは勇気あるね。
はれ :格ゲーは一緒にやれる仲間が居ることが重要だと思っていたので、わからない事聞いたりして、とにかく
積極的に行動しました。その後もあしぇ君、わか君、丸やんさんに他のプレイヤーを紹介してもらったりして、
徐々にコミュニティが広がっていった感じです。
DF3:そのあたりは千葉の身内から学んでいた経験が生きた感じですね。わからないことは聞いてみるって。
闘劇について
DF3:「闘劇’10」の感想とか、今振り返ってみていかがですか。
はれ :一回戦から九州の強豪・しっきー&憐チームと当たることになって、相当焦りましたね。
GO1&いえだ、はと&レオ、そしてこのチームには当たりたくないと思っていたので。
DF3:九州はどのゲームでも強いプレイヤーがいますからね。
はれ :ですね。その不安通りに僕が何もできずに負けてしまって、わか君に2タテしてもらってなんとか勝った感じです。
ハードスケジュールで寝ないで来てもらったのにスゴイ集中力だった。
DF3:寝ないで来たんだ(笑)。二回戦は?
はれ :二回戦は京都の山昆布&夢守チームだったんですけど、当てたい技をわがままにずっと打ち続けて勝ちました。
ワンセット様子見してみて、割り込みが通せそうだなーって思って、あとはしつこく振り続けました。
それでなんとか調子はでてきてたんですけど、次の三回戦、かいまーと君との試合で ……。
DF3:何かが起こった?
はれ :コンボミスをしてしまったんです、大会ではよくあることなんですけど。その時はコンボ精度にも自信があって
試合のペースもよかったんです。なのでそのコンボミスで頭の中が真っ白になって何も考えられなくなってしまったんです。
大会でこんなことになるのは初めてで、当然のように負けてしまいました。悔しくて情けなくて泣いてしまいましたね。
DF3:ひよってしまったわけだ。
はれ :でもあの空間に居ることが出来てすごく楽しかったです。闘劇壇上に立ちたかったですけど、それでも本戦で
試合が出来てすごく気持ちよかったです。
DF3:なるほど、また闘劇種目になるといい目標になりますね。そして舞台はハイドラGPに移ると。
ハイドラGPについて
DF3:先日の「ハイドラGP 冬祭り2011 メルブラ選手権」では見事に優勝を決めましたね。
はれ :あのときはポイントが通常の3倍で、絶対に負けたくなかったので、何が何でも勝ちにいきました。
今もハイドラGPはやる気ありますよ!
DF3:すごいね、どこからそのモチベーションが来るのでしょうか。
はれ :ハイドラGPの大会日程が決まって、ハイドラGP優勝という目標が明確になってきたからですね。
これに向かって突き進むのみです。
DF3:今、注目しているプレイヤーとかはいますか?
はれ :関東でいえば、ポイント2位のじゃむをさんを追っているわか君とかきそうな感じですね。
あとは、関東最強決定戦の推薦枠の候補である、あしぇ君の聖典シエルですね。キャラのポテンシャルを引き出して、
攻略を進めている第一人者(?)なので要注目です。
DF3:そのほかには?
はれ :新屋さんの制服秋葉に注目してほしいですね。よく対戦しているので、彼の強さがわかるということもありますけど。
これからに向けて
DF3:最後に、はれさんにとってのメルブラとは?
はれ :うーん難しいなぁ。端的に言うと格闘ゲームなんですが、「自分の実力を試せるコミュニケーションツール」だと思います。
はれ :今回の大会に向けたやり込みでまだまだ追いつけてない先輩方に近づける様に頑張ります。
DF3:ありがとうございました。
新たな目標を見据えて、ひたすら走るはれ氏。
ハイドラGP東ブロック決勝戦では、彼の圧勝に終わるのか、それとも止めることができるプレイヤーが現れるのか……。
なんにせよ、はれ氏を中心に動いていくのは間違いないだろう。
(2011年7月 秋葉原にて)